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先日、とあるホームパーティーに招待していただきました。
1年半ほど前に家具をデザインさせていただいたお宅です。
http://terayuma.blog.shinobi.jp/Entry/122/

大切に使っていただいているようで、
栗の天板がきれいな飴色になっていました。
無垢材のオイルフィニッシュには、使った痕跡が積層していきます。
まだ1年半なのに、いい表情が出ていました。

それから、やっぱりこの高さと大きさは、こういったホームパーティーにぴったり!
ナイフとフォークでいただくような料理には似合わないけど、
ソファでのんびりおしゃべりしながらビール片手につまむような、
そんなシーンにはほんとにちょうど良い。
料理もきれいに目に入ってくる。


ちなみにこの日僕がつくったのは、一つは、トマトの茗荷和え。
茗荷をざくざく切って、ゴマ油と塩と混ぜ混ぜ。
ざくざく切ったトマトの上にぶっかけておしまい。
もう一つは和風ツナサラダ。
ツナ缶と玉葱と茗荷と塩を混ぜ混ぜ。
すだちの汁と柚子の皮を入れて混ぜ混ぜ。
どちらも簡単で、ビールにぴったり。

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これまで仙台市と石巻市をずっと見てきましたが、
昨日は女川町まで足を伸ばしてきました。

女川には日本有数の漁港がありましたが、
港を中心とした沿岸の風景はまさに壊滅状態。
この写真は町立病院の駐車場(海抜約18m)から街を見下ろして撮ったものですが、
僕が立っているこの場所でさえも津波に飲まれています。
下を走る車と比べると、津波の大きさがわかると思います。
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鉄筋コンクリートの建物さえも、横倒しになっています。
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本来RCの建物は、地面深くまで伸ばされていた杭がしっかり踏ん張って留まるものですが、
その杭が引きちぎられているのがわかります。
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この建物は何とか持ちこたえましたが、
屋上まで水に浸かっています。当然建物内には何も残ってません。
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地盤が沈下したため、横断歩道が海の底に沈んでいます。
そしてそこに魚がたくさん泳いでいます。
温かくて富栄養で、魚にとってはいい環境。
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同じく水に沈んだ案内標識。
空を指してしまっているし、指していた建物も風景も今はありません。
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商店街も跡形もなく消えました。
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建物が流されないように必死で耐えたアンカーボルト。
引きちぎれる前に土台が粉々になったんでしょう。
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波に飲み込まれながら壁に残った時計。
飲まれた瞬間の時間を指しています。
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女川が津波に飲まれる動画。
9月ですね。
台風でなんだか変な天気が続いてるけど、
空の雲の形はちゃんと秋になってました。

8月の終わりに、この夏2回目の親子家づくりワークショップを開催しました。
これまではいつもハウスクエア横浜で行ってましたが、
今回初めて外に出て、武蔵小杉にあるSUUMO住宅展示場が会場になりました。

その時の様子を。

色とりどりの材料に群がる子供達。
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何だか青い服だらけになってます。
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子供がスタッフと描いた設計図。
すでに材料に埋もれてます。
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アスレチックのようなおうち。
けっこう気持ち良さそうです。
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スタッフと子供とお母さんが、3人がかりで木をつくってます。
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百花繚乱。
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このおうち、屋上になんと野球場があります。全天候型ドーム。
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今年は全部で7日間のワークショップを開催しました。
約50戸のおうちが完成。
職人役のスタッフも合計36人。
おつかれさまでしたー。

このワークショップ、冬にも開催予定です。
スタッフとして参加してみたい方はご連絡を。楽しいですよ。
前回に引き続き、先日竣工した「かわにしの家」のご紹介。

大きなリビングの天井を見上げると、
ベイマツの骨組みが中と外の境界を貫いています。
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むこう側には、三角形の大きなテラスが広がります。
直径10cmほどの鉄骨の丸柱が一本、そっと大屋根を支えています。
棟に走る梁と屋根先端の梁は、木で鉄板をサンドイッチしたもの。
そうすることでたわみを抑え、柱の少ない空間としました。
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反対側の景色。
壁に設けられた木の枠はベンチ。
リビングとテラスの境は窓を開けることで繋がり、一つの大きな空間になります。
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テラスの外は畑。ハナモモの花がまだうっすら残っています。
この畑には、施設利用者はもちろん、地域の方々も遊びにきます。
このあたりで長く生活してきたお年寄りにとって、
田畑、草木、鳥、虫、空は体にしみこんでいるものです。
そんな風景や時間と繋がるような建物の在り方を考えました。
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施設がプレオープンして利用者の方が初めてこの建物に来られたとき、自然にテラスに腰掛け、
スタッフの方がお茶を持ってそっと隣に座られました。
この時、「あー、いい場所をつくることができたかな」と実感しました。
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一方リビングのテラスと反対側、南側には縁側が延びています。
テラスの側とはまた違った、はっきりと明るい光が入ってきます。
開口部の高さは抑えつつ、庇を室内まで貫通させることで間接光にして光を導いています。
この飾り棚のような一枚の板が天井に陰をつくり、
ここは南側でありながらしっとりとした場所になっています。
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縁側の向こうには庭が広がっています。
畑〜テラス〜リビング〜縁側〜庭、と一体となった空間、
風と光と人が、活き活きと且つ穏やかに行き来する。
その流れに対して程よい距離感で接続する個室群。
全部を一つの建築として柔らかくまとめる大屋根。
福井市郊外、山と川と街が溶け合っている風景の中で、
地域のお年寄りが暮らす場所、
そのあるべき形を考えていくと、こういう建築ができました。

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設計監理を進めていた「かわにしの家」が、5月初旬に竣工しました。
小規模多機能型居宅介護施設という新しいタイプの介護施設です。
今日から何回かに分けて、写真をご紹介します。

この施設は、近隣にお住まいの高齢者の方が、
日帰りで、或いはお泊りで、サービスを受けながら時間を過ごす場所です。
一枚の屋根の下に「いえ」と「まち」の関係をつくること、
それから、
山と川に囲まれた静かな風景の中に、おおらかで穏やかな佇まいをつくること、
この2つをコンセプトに、設計しました。

風景の中にそっと置かれたような、低くなだらかなボリュームです。
四角い敷地に対して建物を斜めに置き、建物の外周全てにオープンなスペースを作っています。
こうすることで、どの面からも風や光を取り入れられる十分な”引き”をとっています。
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内部は、散らばった3つの白い箱に大きな1枚の屋根がかぶさった、シンプルな構成です。
3つの箱には、5つの個室や事務室、キッチン、水回りなどが入っています。
箱の外が、みんなでご飯を食べたりおしゃべりをする大きなリビングになっています。
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多くの時間をリビングで過ごし、
一人静かに過ごしたいとき、寝るときは、それぞれの個室に帰っていく。
介護施設という場所で過ごす時間を、一つの囲われた箱の中に納めてしまうのではなく、
「いえ」と「まち」のようにグラデーションを持った入れ子状の関係性の中に置こうと考えました。
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そして、「まち」であるリビングは、
大屋根の広がりによって、外まで空間がのびていきます。
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外へとつながる大きな窓は、北側を向いています。
柔らかい光が、一日を通して室内のすみずみまで届きます。
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リビングと外をつなげる大きなテラスなどは、また次回。
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プロフィール
HN:
寺崎 悠真
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1978/08/03
職業:
建築設計監理
趣味:
散歩
自己紹介:
一級建築士
寺崎悠真一級建築士事務所 代表
NPO地域再創生プログラム会員
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