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先日ここで紹介したエドワード・バーティンスキーの映画「いまここにある風景」を見てきた。
少し特殊な映画で、写真家である彼の作品と思想についてのドキュメンタリーという形式をとっている。
少し特殊な映画で、写真家である彼の作品と思想についてのドキュメンタリーという形式をとっている。
この映画の撮影にあたって主な舞台に彼が選んだのは中国。
中国の驚異的な産業発展とその背景にあるものを撮影しながら、
産業発展の恩恵を受ける人々の立ち位置、食物連鎖のような貧富のループなどについて、
彼の思想が語られる。
そして何より圧倒的に美しい数々の写真。
中国の驚異的な産業発展とその背景にあるものを撮影しながら、
産業発展の恩恵を受ける人々の立ち位置、食物連鎖のような貧富のループなどについて、
彼の思想が語られる。
そして何より圧倒的に美しい数々の写真。
僕がとにかく感じたこと、音や言葉の少ない87分を観ながらずっと考えてたのは、
「現実っていうのはほんとに見えにくい」ってこと。
現代社会ってところは、現実に触れずに表層だけをきれいに滑って生活していくようにできている。
現実にさわれない。
今僕達が生活している毎日は、実は目に見えない様々な「現実」の上澄みで、
ともすれば「フィクション」「フェイク」って表現する方が適切だとさえ感じた。
現代社会ってところは、現実に触れずに表層だけをきれいに滑って生活していくようにできている。
現実にさわれない。
今僕達が生活している毎日は、実は目に見えない様々な「現実」の上澄みで、
ともすれば「フィクション」「フェイク」って表現する方が適切だとさえ感じた。
今僕が文字を打ち込んでいるキーボード、横にあるマウス、その横にあるお茶のペットボトル、サインペン、
全部プラスチックだ。今日僕が会社に来たバイクはガソリンで走る。アスファルトの道路を走ってきた。
服を着て靴を履いている。みんな、石油でできている。
全部プラスチックだ。今日僕が会社に来たバイクはガソリンで走る。アスファルトの道路を走ってきた。
服を着て靴を履いている。みんな、石油でできている。
その石油を運んできた巨大なタンカーは、全てじゃないけど、バングラディシュの解体場に運ばれる。
そこでは貧しい人々が手作業で解体し、青年が肩まで原油に浸かりながら作業をしている。
そこでは貧しい人々が手作業で解体し、青年が肩まで原油に浸かりながら作業をしている。
また、パソコンなどの基盤は貴金属が多く含まれているけど、
中国の貧困層の人々が、それを石でつぶしてばらばらにして仕分け、収入を得ている。
一方都市部で、その基盤をロボットみたいにすごいスピードで組み立てる女性工員。
中国の貧困層の人々が、それを石でつぶしてばらばらにして仕分け、収入を得ている。
一方都市部で、その基盤をロボットみたいにすごいスピードで組み立てる女性工員。
強烈だったのが、世界最大になる三峡ダム建設のために水没する村。
ここに住んでいた何万の人々は、他所に住居をあてがわれ、
そして、ダム建設企業に雇われて住み慣れた街を自らの手で解体している。
ほんとにこの光景は廃墟じゃなくて戦場のようだった。
ここに住んでいた何万の人々は、他所に住居をあてがわれ、
そして、ダム建設企業に雇われて住み慣れた街を自らの手で解体している。
ほんとにこの光景は廃墟じゃなくて戦場のようだった。
今の中国は、産業発展の縮図みたいなものだ。日本も含め多くの先進国は似たような場所にいる。
ただ中国には、その爆発的なパワー、表と裏のギャップ、成長のあまりの早さによって、
産業発展の明と暗がものすごいコントラストをもって凝縮されている。
ただ中国には、その爆発的なパワー、表と裏のギャップ、成長のあまりの早さによって、
産業発展の明と暗がものすごいコントラストをもって凝縮されている。
そしてそれが、現代社会の「現実」で、当然僕らの毎日もその上で流れてる。
とても不思議な感覚でもあった、今の毎日をフィクションだと感じることは。
妙な不安と焦りを感じた。
妙な不安と焦りを感じた。
これと共通する話を、先日の建築学会賞講演で聞いた。
ふじようちえんの園長先生によると、今の子は「雨が降ると土が柔らかくなる」ってことを知らないそうだ。
マンションのエントランスからお母さんの車に乗り、幼稚園の入口で降りる。雨に濡れずに生活しているのだ。
それに、都市部の地面は舗装されて土がない。
これも「現実が見えない」一つの姿だと思う。
マンションのエントランスからお母さんの車に乗り、幼稚園の入口で降りる。雨に濡れずに生活しているのだ。
それに、都市部の地面は舗装されて土がない。
これも「現実が見えない」一つの姿だと思う。
(東京にはほんとに土がない。歩道の植え込みくらい。
「土はホームセンターで買うもの」ってのも、思えばなんだかおかしな話。。。
ちなみに東京23区内には田んぼが3つしかなく、その3つともが研究施設のものだそう。)
「土はホームセンターで買うもの」ってのも、思えばなんだかおかしな話。。。
ちなみに東京23区内には田んぼが3つしかなく、その3つともが研究施設のものだそう。)
インターネットでニュースをチェックしたり、色んな本を読んだり…
実はその目的の中には、「現実」に触りたいっていう無意識な欲求があるんじゃないだろうか。
誰もが実は、フィクションの世界で過ごしてるような居心地の悪さを感じてて。
実はその目的の中には、「現実」に触りたいっていう無意識な欲求があるんじゃないだろうか。
誰もが実は、フィクションの世界で過ごしてるような居心地の悪さを感じてて。
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ぜんぜん関係ないけど、数日前から、口内炎に悩まされている。
ぜんぜん関係ないけど、数日前から、口内炎に悩まされている。
しかも、ほっぺたの内側の口内炎①と舌の側面にできた口内炎②がうまいこと向かい合わせになっていて、
ダブルの効き目だ。食べるのも喋るのもタバコを吸うのも、痛い。
ダブルの効き目だ。食べるのも喋るのもタバコを吸うのも、痛い。
つらさを解放してあげようと思って文字にしてみた。
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