- SWEETS♡KURAプレイベント
- (2012/03/06)
- 家の中の電車
- (2012/02/22)
- 高校プチ同窓会したよー
- (2012/02/07)
- 梅屋敷のオープンハウス
- (2012/01/30)
- 六本木農園に行ってきた
- (2012/01/29)
- 「だから、僕らはこの働き方を選んだ」
- (2012/01/26)
- Wikipediaで金沢市を調べてみたら
- (2012/01/21)
今日はGSDy(Groundscape Design youth)のシンポジウムが面白そうだったので東大へ。
「地方におけるデザインとは?」というテーマで、
長野県下條村の伊藤喜平村長と、studio-Lの山崎亮さんがパネラー。
備忘録的に。
・都市の幸福論と地方の幸福論は違う。
地方の人達は東京的幸福を求めがち。
そこで地方的幸福を分析し気付かせることが重要。
そこからその場所での幸福の在り方へ住民が正しく向かうことができる。
・よそ者としてマネジメントに徹する
山崎さんのスタンスはあくまでよそ者。対象地域に根を張って行うべったり型地域再生とは違う。
「5年で去る」を基本にしている。その間でいかに住民の自立を促せるか。
・地縁的コミュニティとテーマ型コミュニティ
老人会、青年会、町内会、これらは地縁的コミュニティ。これに対して、
例えば「○○が好きな人」の集まりがテーマ型コミュニティ。
この違いは、「義務」と「任意」の違い。
テーマ型コミュニティのマネジメント、そのコンテンツを用意することが重要。
・「楽しそう」が一番
誰かが楽しそうなことをやっていれば、人が集まる。「いいなぁ」と思う。
そこからコミュニティが広がり、成長する。
これは当たり前のようで、見失いがち。
関わる住民が楽しそうであること、
そして、入り込んでいる僕ら自身が楽しそうであること。
ここ最近僕は「愛着」というものについて考えている。
またの機会にゆっくり書きたいけど、
いま、何を作るにも、何に手を加えるにも、何をフューチャーするにも、
「愛着」は重要なファクターになってくる。
特に日本においては。
ちょっと大きな話になるけど、
「愛着」の喪失と渇望が、社会の様相の根底にある。
今回のテーマである『地方におけるデザインとは?』にとっても重要なキーワード。
それを再確認できた。
愛着をマネジメントするのがこれからのデザイナーの一つの仕事だと思う。
少なくとも僕にとっては大きなテーマ。
PR
溝の口のダーツバーの改装をしました。
このお店、ビルの3階にありまして、
店内にダーツスペースが、そしてテラスにダイニングスペースがあります。
今回僕が手掛けたのはテラス席。
大事にしたのは・・・
商店街の真ん中にあるテラススペースなので、
内外の賑わいが行き来するような、そして外の気持ちよさが味わえるような、
そういう場所になること。
コンパクトでフランクな雰囲気のお店なので、
テーブルや椅子が並んでそれぞれの席が完結するような形じゃなく、
全体がざっくりとまとまりのある場所になること。
お客さんが色んな飾りやお土産を置いていくお店なので、
そういうモノがインテリアになっていくような場所になること。
そんなストーリーから、
全体が地形のような家具のような、風通しの良い空間になりました。
使っている材料は、型枠合板のみ。
型枠合板は、本来はコンクリートを打設する時に型として用いられる建材で、
固まったコンクリートから剥がし易いように、つるっとしたオレンジ色の塗料が塗ってあります。
強度があり、安価で、耐久性があり、汚れにくく、加工しやすい。
この空間を形作るにはピッタリの材料だったわけです。
『FiGARO LC』というお店です。
溝の口の駅から徒歩5分。
僕は詳しくないのですが、機種は「DARTSLIVE」「TouchLive」だそうです。
フードもなかなか本格的でおいしいです。
ここのオーナーとは彼が高校生の時にツーリングで出会い、
半年前に7年振りに再会しました。
彼の本業はレザークラフトで、
『L.O.L.』というショップを経営して財布やアクセサリーなどを作っています。
そちらもよろしく。
久しぶりに映画を観た。
河瀬直美監督の『萌の朱雀』。
ほんとは同監督の『殯の森』が観たくてツタヤに行ったんだけど、無かったのでこっちに。
1997年に製作されたこの映画で河瀬直美監督は、
第50回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞した。
過疎化する村での家族の生き様〜離散を描いた作品。
台詞もBGMもほとんどない。とても静かな映画。
観客のことなんか考えられてないんじゃないかってほど、
説明不足でモノローグ的。
でキャストはお父さん以外全員素人。
でもこれは監督が意図してるところで、
研ぎすまされた映像や表情や音や、そういうもので深いいろいろが描写されている。
だから、何と言うか、
観終わった後に残るものが、うまく言葉にならない。
作り手と観る側が、すごくぼんやりしたものをやりとりしてる感じ。
だけどこの「ぼんやりしたもの」がすっごくでかいのだ。
僕は、この映画を観終わった後に残ったぼんやりした感覚を、ずっと忘れたくないなと思った。
むせ返るような夏の深い緑、雨の音、村人の顔、家族の無言のやりとり、
ほんと言葉にならないんだけど、この感覚を大切に持っていたいなと思った。
すぐAmazonでDVDがいくらか調べた。手元に置いておきたい。
こんなの初めて。
決して、日本の昔ながらの生活いいなあっていうノスタルジーじゃないし、
家族の離散に悲しく涙するセンチメンタルなものじゃないし、
きれいな映像おしゃれな映像っていうジャンルのものでもない。
監督が描きたかったのは、家族の大切さとか過疎化問題とかそういうのじゃなくて、
「人と人」とか「生と死」とか「時間」とか、そういう次元の、何と言うか。。。
好き嫌い別れるのでみんなにオススメってわけにはいかないけど、
オススメです。
観る人は、
あらすじと家族構成を知った上で観た方がいいです。
ちょっとわかりづらすぎる。
ここで予告編観れます。
http://www.kawasenaomi.com/ja/works/feature_film/post_14/
来月開幕する上海万博ですが、数ある各国パビリオンの完成写真が公開され始めています。
その中でもイギリス館が、ものすごい。衝撃的。
数年前にプロジェクトがCGで発表された時に「なんだこれっ!?」って思った衝撃そのまんま。

これ、どうなってるかと言うと、
箱状の空間に、こんなアクリル棒が無数に突き刺さってるわけです。
アクリル棒の室内側先端には、様々な植物の種が埋め込まれています。

アクリル棒は光ファイバーの様に外部の光を内部に導きます。星空みたい。
同じように、夜になると内部の光が外に漏れて、ほわほわした光の玉になる。

どんだけ見ても信じられなくてCGじゃないかと思ってたんですが、
この映像を見て、実際の姿だと納得。
風に吹かれて、ふわふわ揺れている。
いやー、すごい。
建築物なのにくっきりした輪郭がない、ってのが何よりすごい。
デザインはThomas Heatherwickによるもので、
彼は素材やスケールやシステムの枠を軽々飛び越えるような作品をたくさん作っています。
これなんかもすごいです。
写真はPlataforma Arquitecturaより
その中でもイギリス館が、ものすごい。衝撃的。
数年前にプロジェクトがCGで発表された時に「なんだこれっ!?」って思った衝撃そのまんま。
これ、どうなってるかと言うと、
箱状の空間に、こんなアクリル棒が無数に突き刺さってるわけです。
アクリル棒の室内側先端には、様々な植物の種が埋め込まれています。
アクリル棒は光ファイバーの様に外部の光を内部に導きます。星空みたい。
同じように、夜になると内部の光が外に漏れて、ほわほわした光の玉になる。
どんだけ見ても信じられなくてCGじゃないかと思ってたんですが、
この映像を見て、実際の姿だと納得。
風に吹かれて、ふわふわ揺れている。
いやー、すごい。
建築物なのにくっきりした輪郭がない、ってのが何よりすごい。
デザインはThomas Heatherwickによるもので、
彼は素材やスケールやシステムの枠を軽々飛び越えるような作品をたくさん作っています。
これなんかもすごいです。
写真はPlataforma Arquitecturaより
昨年の春から、渋谷のとあるホテルの工事監理委託を受けて現場に通っていたんですが、
先月末で無事竣工引き渡しを終えました。
で、監理チームの打上げということでおっさん6人で行ったのが、
福島のリゾート施設、「スパリゾートハワイアンズ」。
一泊二日で。
ここ、どんなとこかと言いますと、
プール、温泉、宿泊施設、ゴルフ場などが、ハワイをテーマにまとめあげられておりまして、
高速インターを下りた瞬間から、街路樹がガジュマルになっております。
そんなところで、おっさん6人は、
サウナで汗を流し、流れるプールに流され、ウォータースライダーにはしゃいだ。
おっさん6人が浮輪を持ってウォータースライダーの列に並んでる光景は、
なかなか愛らしいものだった。
このスパリゾートハワイアンズ、見物は一日三回のフラダンスショーで、
てっきりアルバイトが踊るもんだと思ってた僕は、そのクオリティに驚いた。
知ってる人は知ってるだろうけど、ここは2006年に公開された映画『フラガール』の舞台。
(僕は行くまで知らなかった。)
もともとこの地域は常磐炭坑での石炭生産で食べていたんだけど、
1950年代後半の石炭→石油への以降に伴って、新事業への展開を余儀なくされる。
そこで、最後の賭けのような形で、ハワイをテーマにした一大リゾートを構想したわけです。
その時、常磐音楽舞踏学院を設立し、専属ダンサーをがっつり育成。
そして1966年オープン、すでに45年の歴史がある。
2007年には年間来場者数記録を更新。僕が行った日も満室、大盛況だった。
バブル崩壊を期に斜陽産業になったリゾートビジネスの中では、地味だけど例外的に成功している。
きっとその本気っぷりの成したことだろうなと思う。
塩素にやられて錆びが目につく施設と、ちょっと時代を感じる演出と、本気のフラダンスを見て、
フラガール観てみようと思った。
そうそう、渋谷でお泊りの際は、
東急ハンズとパルコの間、オルガン坂の途中にあるビジネスホテルで。
2階にはオープンテラスのカフェレストランもあります。
この立地環境でのオープンカフェというのは、なかなか面白くて気持ちいいものです。
最近仕事が三段落くらいしたので、よく本を読む。
そしてよく本屋さんに行く。
いつも5冊くらいまとめ買いするんだけど、僕は本を読むのが遅いので、
まったく追いつかない。
で、今日本屋さんで、
とある本を手にしてそのまま夢中で読んでしまった。
それが『ダカフェ日記』。
すばらしくすばらしい。
これ、すでに随分有名みたい。
とあるパパが、愛するヨメと、愛する二人の子供と、愛する犬たちとの、
愛おしい暮しをただただ撮りためた写真集。
もとはブログなんだけど、話題になって写真集となった。
子供たちがかわいくてたまらん。
奥さんがかわいくてたまらん。
犬たちがかわいくてたまらん。
家具や、食器や、カーテンからの光や、夕陽や、
暮らしの全部がすごく愛おしい感じ。
こういうのを見るとつくづく思う、家ってものについて。
面白いプランや、クールなインテリアや、ゴテゴテの最新機能や、
スタイリッシュな演出や、そういうのはほんとはいらない。
ここにあるような暮らしをしっかり支えて、ちゃんと守って、
ちょっと世話が焼けて、ちょっとだけ刺激的で、
基本的にはそういう箱でいいのだ。
ダカフェ日記のページはこちら。見始めたら止まりません。ご注意を。
ダカフェ日記ボツ版や、ダカ家 ザ ムービー、などもあります。
上の写真は、Jack Johnsonのジャケット。
最近この人ばっかり聴いてる。
あと、ずっと好きなBen Harper。