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Wikipediaによると、限界集落とは、
「過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者となり、
冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落」
 
この本は、そんな限界集落のうちの13に作者が訪ねて綴った、
写真+ルポルタージュ。
この作者は前作では波のアップばっかりで写真集一冊作ってた人。
 
限界集落の数は国交省によると7873。
そのうち、10年以内に消滅すると予想されている集落の数は422。
いずれ消滅すると予想されている集落の数が2219。
データ上はただの数値だけど、この本眺めるとその「1集落」の重みを感じる。
畑で土耕しながら昔の思い出を語るおばあちゃんとか、
何十年も前から使ってる仕事道具とか。要は生活の歴史。
赤の他人だし、知らなければ知らないままなんだけど、
やっぱ寂しいしもったいないなー、と単純に思う。
 
こういうまちはたいてい自治体が、町おこしや村おこしをしてるけど、
絶対的に若者がいなかったり財力や資源がなかったり、というのが現状。
つまり時代や生活の変化にしがみついて何とか・・・ってなってしまう。
むかし内藤廣氏が、まちや村の一生を人の一生になぞらえて、
「安楽死も一つの選択肢」とどこかに書いてた。
明るく消えていけるんならその方がいいんだろうな、と、この本を読んで思った。  
 
 
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semi.jpeg
 
たぶん今朝あたりから、東京の街中でも本格的にセミが鳴き始めました。
青山霊園や外苑や、木がたくさんあるところでは先週あたりから少しずつ。
 
でもまだぎこちない。
鳴きなれてないのか、様子見ながらなのか、空気読んでるのか。
妙にピッチが早かったり、「ジ」ってすぐ終わったり、ぜんぜん安定してない。  
まだまだこなれてない。
いじらしいやつらめ。
 
先日、日本建築学会賞の受賞者講演会に行ってきました。
今年は岩崎堅一氏(武蔵工業大建築学科棟)と手塚貴晴+由比両氏(ふじようちえん)。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20080408/518176/
ふじようちえんは佐藤可士和とのコラボレートでも話題になったので、
建築業界に限らず知ってる方も多いんじゃないでしょうか。
http://fujikids.jp/ (ふじようちえんHP)

 
印象的だったのが、「楽しい建築」っていうキーワード。
両氏とも、「楽しい」「気持ちいい」っていうようなとても原初的な感覚を主題に設計している。
あたりまえのようだけど、実はそれってすごいことだと思う。
建築をかたちづくる要素はもちろんやまほどある。
法規的与件、プログラム、コスト、建築家の思想やロジック、メディア、社会、政治、などなど。。。
だけどそれら全てを根っこで統括してるもの、全てが収斂していくところが、
「楽しいこと」「気持ちいいこと」。そういうスタンス。そしてそれがぶれない強さ。
ふじようちえんは、それがそのまま形になってる。
好き嫌いは別として、手塚さんほど、
いわゆる「建築家のエゴ」ってものが希薄な人はいないんじゃないかと思いました。 
 
それから、岩崎堅一氏の言葉で印象的だったのが、
「建築をつくるってのはとても簡単で、だれにでもできること。」
つまり、結局相手にしてるのは人間であって、建築って行為は人間×人間のハナシなんだ、ってこと。
これは、実はすごく深くて、そして建築をやってる人にとって少し勇気が出る言葉じゃないでしょうか。
もしかしたら「料理」とすごく共通するところがあるかもしれないな。。。
 
 
ここんところ暑い日が続いて早くも夏バテ気味ですが、
気づいたら、まだセミが鳴いてない。
毎年、「もうセミが鳴いてる!」ってびっくりしてたのに、
今年はどうしたんだろう。もう7月中旬なのに。
 
ところで今、うちの事務所ではなんとダンゴムシを飼っている。
犬や猫を飼ってる設計事務所はたくさんあるだろうけど、
ダンゴムシ飼育はうちだけだろうと思う。
一ヶ月ほど前、事務所の庭で見つけたダンゴムシを、
別のスタッフにあげたのが始まり。
5センチ角くらいのアクリルケースを作って土を敷き、
主食の落ち葉を入れた家。
そこに10匹ほどが住んでいる。

そのダンゴムシ、飼って1週間ほどで子供を産んだ。
30匹くらい。真っ白。
調べると、ダンゴムシは母親の体内で孵化するらしい。
毎日少しずつ大きく、茶色く、育ってます。
写真をアップしようとも思ったけど、自粛します。

ちなみに、最近のダンゴムシは、昔ほど丸くならない気がする。
 

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久しぶりに買った写真集。
Manufactured Landscapes: The Photographs of Edward Burtynsky 」
この人がどんな写真を撮ってるか、一言で説明すると、
<人間の強力な活動によって生まれた風景>。
たとえば、アフリカの採石場。産業廃棄物処理場。中国のアイロン工場。タンカーの解体場。
で、それを、「ほら、きれいでしょ!」でも「環境破壊やめなさい!」って訴えるでもなく、
淡々とニュートラルなスタンスでありのままを撮ってる。
ただ、その写真のインパクトがすごい。
病的にきれいな川や、幾何学的に掘削された山や、巨大な船の墓場で暮らす子供など。
バーティンスキーがそういった風景をフレーミングすることで、
地球に対する暴挙だとか経済発展の歪みだとかの、昨今ありきたりなテーマが、
鼻につくメッセージ性を通り越して、ガツンとくる。

最近、この写真集と同タイトルで、邦題「いまここにある風景」っていう映画が上映されてます。
この映画の舞台になってるのは、中国の経済発展。
何百人もの黄色い作業服の工員が巨大な工場の敷地内にずらっと整列する写真、
フライヤーを見た人いるんじゃないでしょうか。
予告編だけでものすごいインパクトでした。
 

magichour.jpg
 
ちょっと前に、三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』を観てきた。
もう、すごかった。なんだこれは、と。
すごさに感動して、わけのわかんないとこで臨界点に達して泣いた。
ものすごく緻密で、愛に溢れてて、やられた。
プロの仕事のあまりのプロっぷりに。三谷幸喜のエンターテナーっぷりに。
昔ディズニーランドのエレクトリカルパレードで感動して涙が出たのと、同じ感動だった。
すごい仕事だなあ。
120分(わかんないけど)のパッケージされた世界があって、
何百万人(わかんないけど)もの人がその世界にいっとき入って、わあーっと感動する。
その世界をエンターテイメントとして徹底的に作り上げる俳優、スタッフ、監督三谷幸喜。
海外でもやるのかなあ。やってほしいなあ。
DVD欲しいなあ。もう一回観に行こっかなあ。
 
http://www.magic-hour.jp/index.html (リンク先:東宝公式サイト)
 
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プロフィール
HN:
寺崎 悠真
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1978/08/03
職業:
建築設計監理
趣味:
散歩
自己紹介:
一級建築士
寺崎悠真一級建築士事務所 代表
NPO地域再創生プログラム会員
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