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IMG_1039.JPG

先日、平塚の街を歩いた。
思ったより大きい街でびっくり。
そして商店街がとても充実している。

この街で7月1日から「湘南ひらつか七夕まつり」が始まります。
なんと今年で60回目。
日本の三大七夕祭りの一つ。
商店街の両脇から巨大な七夕飾りが伸びて、賑やかなトンネルを作ります。
その中の一つ、特に大きい飾りのデザイン及び制作に参加しています。

平塚の街を歩いてて気付いたこと。
駅前を中心に賑やかな通りが数本走ってるんだけど、
建っている建物の年代が幅広い。
新しいマンションもあれば、古い洋風のファサードを持ったビルもあれば、
板貼りの木造の商店もある。
それが、みんなさらっと並んでいるのだ。
風景が持つ時間の幅が広い。
東京と比べて。

都市部は場所に対するニーズが高いから、必然的に更新率が高くなる。
比較すると地方では当然更新率は低くなる。

思えば、この感覚は地方に行くといつも感じていた。
地元の金沢に帰る時も。
一方、京都では感じない。
その違いは、「残っている」のか「残されているのか」の違い。

当たり前のことなんだけど・・・

この「時間の幅(を持った風景)」を、なぜ僕らは「豊かだ」って感じるんだろう、
と考えると、
結局それは「多様性の正しさ」なんだ、と気付いた。
『時間的に多様な風景』。
地球の生物に多様性が必要なように、
組織の中で多様なキャラクターが必要なように、
僕らの食事に多様性が必要なように、
「多様性」という概念には、人間の根源的な豊かさが含まれている。
で、それは、時間軸においても適用されることなんだ。

古い建物や街並そのものが大事なわけじゃない。
新しい建物への更新そのものが悪いわけじゃない。
時間的な多様性が大事なわけで、それが失われることが問題なんだ、と。

もう全く当たり前のことを言ってるんだけど、
これは僕にとって少し大事な発見だった。

今、最近良く行く荻窪の6次元というカフェで、
中村文具展が開催されています。
昭和21年創業、平成22年閉店の中村文具店、
その倉庫から発掘された垂涎モノの文房具たちが並んでいます。
カウンターには最新の文房具であるiPadも。
古いモノはそれ自体が長い時間軸を持っている。
僕らはその軸の好きなところに意識をプロットすることができる。
その体験が豊かじゃないわけがない。
そういうことなんだな。

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無題
平塚『残っている』だよねぇ
でも、平塚の七夕祭りは
毎年楽しみっ
なかなか行けないけど
今年は行けるといなぁ
ゆまる 2010/06/05(Sat)11:34:14 EDIT
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プロフィール
HN:
寺崎 悠真
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1978/08/03
職業:
建築設計監理
趣味:
散歩
自己紹介:
一級建築士
寺崎悠真一級建築士事務所 代表
NPO地域再創生プログラム会員
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